縁川炙の読書思想

緑川炙の読書思想

継続読書の㊙

多様性による「共感」が個人を消す

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最近おなかの柔軟性がすごいです(ぷにぷに)

あぶりです.

 

何年か前から,

日本社会が急速に柔軟性を持ち始めていると感じます.

社会の柔軟性について一緒に考えてみましょう.

 

 

 

 

柔軟性とは

 

柔軟性を感じた出来事を下に書き出していきたいと思います.

 

 ・「好きなコトで生きていく」Youtuberという職業

 ・学校教育について,「髪の毛の色問題」大企業パンテーン

  「#この髪どうしてもダメですか?」キャンペーンの実施

不登校児童に対する,図書館の運動やゆたぼんの登場

・大企業が副業の解禁から,転職や副業という生き方の許容

ブラック企業の晒しツイートの拡散とホワイト自慢

 

 

 これらの出来事に共通することが,

今まで常識とされていたことが疑われ

新しい常識を作り出そうとしていることですかね.

 

 

ここで注意してほしいのが,

その常識が,エビデンスのある「事実」によるものでなく,

みんなもそう思うでしょ?っていう

「共感性」に重きが置かれているってことです.

 

 

日本は,急激に

事実よりも共感性が大事になっていると感じます.

 

 

例えば,

 

「コレはこういう効果があって,アレより値段がすごく安くて...」

という損得を訴えてくる比較の事実説明より,

 

「コレはみんな使っているよ?キミも使わなくていいの?」

という共感性に訴えてくる説明の方が,

説得力をもつ社会になっています.

 

 

 

 

どうして柔軟性が出てきたのか

 

どうして急に日本社会はぷにぷにしだしたのか.

共感性が台頭してきたのか.

 

それは,ヒトの欲望の対象が,

物質的な満足から精神的な満足へ変化してきているからだと思います.

 

 

物質的な満足というのは,衣食住のことです.

先進国である日本では,質の良い衣食住の大量生産ができるため,

これらを満たすことは簡単です.

 

 

服を買おうとすればユニクロしまむらに行けば,

安くて良い服がいくらでも買えます.

吉野家やマックに行けば,安くてうまい食べ物が食えます.

 

このように物質的な満足が満たされたヒトは

精神的な満足への欲求が増加してきます.

 

 

「食」に関して例を出すと,"インスタ映え"がいい例です.

 

「おいしいモノを食べる」という満足感よりも

「おいしいモノを食べている自分を見てもらう」

という満足感が勝るようになっています.

 

「服」についても,自分流のファッションなどについて

WEARなどのアプリ媒体を通して発信していく人がいます.

 

 

物質的な満足は1人で満たすことができますが,

精神的な満足への欲求は1人で満たすことはできません.

他者が必要です.これが共感性に繋がるわけです.

 

 

しかし,この共感性には危険性を伴います.

それは何でしょう.一緒に考えてみましょう.

 

 

 

柔軟性の罠

 

社会の柔軟性が増し,

共感性が重視されるようになると何が起こるでしょうか?

 

 

それは,群集心理です

 

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 SNSが発達した今,いつでもどこでも他者と一緒にいるように感じます.

特に,これから共感性がさらに勢力を増してくると

 

1人でいても「群集心理」が働くようになります.

 

 

このような状況下では

ル・ボンの提唱した4つの群集心理が,いつでも働きます.

 

  1. 道徳性の低下
  2. 暗示にかかりやすくなる
  3. 思考が単純化する
  4. 感情的な動揺が激しくなる

-群集心理-

 

 

 筆者が一番気になるのは,この中になる3つ目の

共感性による思考の単純化です.

 

共感性による思考の単純化は「個を殺します

 

自分のことを,自分で決められない

周りを見て決断をするようになってきます.

自分の意見を持たない人が増えます.

 

 

 

 

権力者たちは,このような「個を殺されたヒト」から

お金や,人権などを容易に搾取できるようになります.

 

 

 

 

では,個人を殺されないためにはどうすればいいのでしょうか.

自分を守るためにはどうしたらよいでしょうか.

 

 

それは,思考することです.

共感性に騙されず自分で考える訓練をする必要があります.

 

 

思考の訓練の仕方は様々ありますが,

一番容易な方法は「読書」だと思います.

 

読書を通して様々な「経験」と「知識」を増やすことで

思考の訓練を行うことができます.

 

 

読書をしない人は,個が殺されます

 

最近,Twitter

アメリカ大統領のトランプさんは読書嫌いだと見ました.

 

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コレ,ボクには,

共感性を突いた搾取の仕方」にしか見えませんでした.

 

読書をしなくても大統領になれる

→読書しなくても地位を築ける

→読書をする人が減る

→思考するヒトが少なくなる

→搾取しやすくなる.

 

 

筆者の都合の杞憂に過ぎなかったらまぁいいんですが,

これが真実だとしたら....

 

 

ちょっと怖くなってきませんか?

 

 

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